会社名 | 医療法人信光会光華眼科医院 |
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代表者名 | 周 信夫 |
住所 | 506-0054 岐阜県高山市岡本町1-22-8 |
電話番号 FAX番号 |
0577-32-3711 0577-32-3714 |
1.緑内障とは
緑内障は、視神経が障害を受け視野が欠けていく病気です。不可逆的に視野は緩慢に欠損していくため、症状を自覚した時にはすでに中期から後期の状態なので、失明原因の上位に位置します。(図1・2・3)
そのため、できるだけ早期に発見する事が大切です。
緑内障には様々な原因が考えられていますが、一番の原因は眼圧の上昇による視神経の物理的圧迫です。(図4)
視野の欠損進行を抑制する確実な治療は、眼圧下降のみです。
点眼治療で眼圧下降が困難な場合はレーザー治療や手術が必要です。
図1
図2
図3
図4
図5
目に栄養を与え、いらなくなった水(房水)はシュレム管という下水道管へ流れます。
下水道管のマンホールの蓋を線維柱帯といい、この場所にゴミが詰まると眼圧が上昇します(図5)
特殊なレーザー(SLT:選択的レーザー線維柱帯形成術)で線維柱帯を拡げます。
痛みも無く数分で終了し、直ぐに帰宅できます。
日常生活においての注意も特に必要ありません。
この線維柱帯の目詰まりを解除できる症例もありますが、効果が弱く反復して施行する必要があるため医療費が高額になります。
どうしても手術をご希望されない患者様のみに限定して施行します。
レーザーよりも確実に眼圧を下降させたい場合は手術が必要です。
従来は眼の外側から線維柱帯の細い管を切開しており(トラベクロトミー)、手術時間が30分~40分程度必要でした。
最近、眼の内側から直接線維柱帯を電気メスで切開する手術器械が開発されました。
トラベクトーム(図7・8)といいます。 複雑な手技が必要なく、非常に低侵襲で痛みもありません。手術時間は10分程度に短縮されました。 低侵襲のため、日帰り手術が可能です。
最新治療であるトラベクトームは限られた認定施設でしか施術されておりません。
図7
図8
白内障手術と同時に長さ1mmの医療用iStentと呼ばれるチタンドレーン(図9)を同じ創口から線維柱帯(下水道管)に挿入します。(図10)
ドレーンを通じて房水が下水道管に流れやすくなり眼圧が下降します。(図11)
トラベクトームよりさらに低侵襲の手術で翌日の出血がほとんどありませんが緑内障単独の手術とし認可されていないため緑内障の患者様が白内障手術を施行する時により眼圧下降させる事が可能です。
図9
図10
図11